2014年1月8日水曜日

「ネオヒルズ・ジャパン」「ベンチャーズ☆ハイ」…天辺と底辺


世の中にはいろんな人がいるもので、所謂「起業家」というものは現在でこそある程度世の中に認められているステータスである反面、まだまだ怪しいとか胡散臭いとかそういったレッテルを貼られている職種なのでは無いでしょうか。ひとくちに「起業家」と言っても本当に世の中のため人のために孤独に頑張っている人もいるでしょうし、逆に…今更「汗水たらしてきちんと働け」などというのは陳腐だとは思うが…株式やギャンブルなどで一山当てたりしてそれで左うちわで日々暮らしている様な人とか、何をやっているのかよく分からんがとにかくマスコミなどを上手く利用して世の中に出て偉くもないのに偉そうにしている人たちとか…様々である。

今回はその両極端にいる「起業家」たちの書物を2点ほど紹介しておきます。

まずは、昨年突然現れその手の業界に嵐を巻き起こした「一秒に一億稼ぐ」と言われた男、与沢翼が編集長を務めたという「ネオヒルズ・ジャパン」という本だ。この人ねー…まぁこの人についてのコメントは控えておくがなんか現実感が無いですね。ホントなのかウソなのか。正直胡散臭いの代表選手。しかし世の中にはこの人を宣伝に使って小銭を稼ごうとしている人が多すぎて、それがあまりにも滑稽で…涙が出てきますねー。

あの与沢翼が編集長! 「ネオヒルズ・ジャパン」驚愕の内容とは? | ダ・ヴィンチ電子ナビあの与沢翼が編集長! 「ネオヒルズ・ジャパン」驚愕の内容とは? | ダ・ヴィンチ電子ナビ

常春の国、マリネラ国王を彷彿させる福々しくも不敵な笑み。「稼ぐか、死ぬか!」というあからさまに過激なメッセージ。そして、「秒速で一億円稼ぐ男」というキャッチフレーズにより、すっかりマスコミでもおなじみの存在となったIT実業家、与沢翼。良い悪いの評価はさまざまだと思うが、あの強烈な存在感に興味をおぼえない人のほうが少ないのではないだろうか。

 そこで取り上げてみたいのが、先ごろ創刊された『ネオヒルズ・ジャパン 与沢翼責任編集長』(双葉社)である。与沢翼を責任編集長に迎え、彼を筆頭とする“ネオヒルズ族”の“素顔”に迫っているこの雑誌。与沢翼から何かを学びたいと思っている人には、まさに必読の内容となっている。


ネオヒルズ・ジャパン 与沢翼責任編集長 (双葉社スーパームック)

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そして、まさに「起業」というものの苦しい現実を小説形式で記した「ベンチャーズ☆ハイ」という本。ビジネスの現実を知りたいという人は必読の内容となっている様です。こちらの方が現実感があってより感情移入しやすいかと思われますね。しかし、起業に失敗した人はいったいどこに行くんでしょう?いや、それでもなおやり続けるのか…。

孤独、ジレンマ…“起業”の苦しい現実とその先にあるものとは - 新刊JPニュース孤独、ジレンマ…“起業”の苦しい現実とその先にあるものとは - 新刊JPニュース

IT技術が普及し、一時代前に比べて起業することの敷居はだいぶ低くなった。「やりたいことをして生きたい」「社会に貢献していることが見える仕事がしたい」など、自分の目標や夢、希望するライフスタイルを実現するために、起業という選択をする人もいる。
 しかし、1年間で誕生した会社の約半分がつぶれ、3年後にはさらにその半分、さらに10年経ったときに残っている企業は6社程度という話もあるほど、ビジネスの世界は厳しいものだ。

 『ベンチャーズ☆ハイ』(クレイシア出版/刊)は、堀江貴文氏が社長だった頃のライブドアの社長室にいたことでも知られ、自身も月商1億円のベンチャー企業を立ち上げた渡邊健太郎氏が執筆した、事実に基づいて書かれた“起業小説”だ。
 大学生の伊部は、投資家・横田からの出資を受け、仲間たちと学生ベンチャーを立ち上げる。創意工夫の甲斐もあり、会社は順風満帆に成長していくものの、一方で雲行きはだんだんとあやしくなっていき…。「やりたいことをやる」「社会に貢献する」という理念の裏に隠れた、起業の苦しい現実が描かれている。


ベンチャーズ☆ハイ
ベンチャーズ☆ハイ
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